基本的に、症状を分析し、必要な筋肉を鍛え、必要に応じて筋肉を緩めていきます。
痛みがある部位に痛みの原因があることはあまりなく、別の部位にあることが多いのです。そのため、痛いところに電気を当てたり、凝った筋肉をマッサージしても、たとえ一時楽になったとしても戻ってしまうのです。
また、膝の痛みを改善するのに重要な筋肉として、大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)は有名で、TVでもよく取り上げられています。しかし、この筋肉を鍛えても 痛みが改善しなかったり、場合によっては余計痛くなる人もいます。通常、指導された筋力強化のやり方を間違えていることがほとんどなのですが、そもそも鍛えるべき筋肉ではなかった可能性もあります。実際、私は大腿四頭筋を一切鍛えずに膝の痛みを改善させます。
そこで、問診、姿勢、動き、圧痛点を調べることで、鍛えるべき筋肉と緩めるべき筋肉を特定し、施術していきます。
筋力強化といえば、辛いだけで効果が出るのは6週から8週間後という話を聞くかもしれません。しかし、実際には正しい筋肉を効果的に鍛えれば、その場で変化が出ます。
とはいえ、これは1回で治ってしまうというわけではありません。弱っている筋肉はすぐには必要な強さにはなりませんが、正しい筋肉であれば変化が出るため、継続して鍛えていくことで治っていくのです。そして、それはご自分でもできる簡単な物であるため、同じ症状に何ヶ月も施術を受ける必要がありません。治し切るまではセルフケアを続けていただきながら数ヶ月かかることもありますが、その間の生活の質は確実に変わっているでしょう。